演劇企画「ある」とは
 主宰者であり演出者である堀益和枝による演劇企画です。
 演技者や演出以外のスタッフは全て毎回集めます。

目指す舞台
 演技者のからだが「あり」、ことばが「ある」ことを実感して欲しい。 主宰者堀益和枝は高校時代からものが本当に存在するのか、存在を実感できず、苦しんでいた。いくら壁や床をさわっても、消えてしまいそうである。指でひっかけば世界は破れてしまいそうである。挙げ句に自分さえも存在していないように感じていた。だがあるとき、ある演出家の舞台を観て、その演技者の言葉が大きく太くしっかりとした実感を持って自分の胸と腹に響いた。「ひと」がいる。そして、「ことば」に実体がある。
 情念爆発型の舞台はよく見ていた。パワー全開型の舞台も観ていた。しみじみ情感型の舞台も。まるで日常をのぞき込むようなさりげない舞台も。そのどれも「ある」と言う感じとは少し(またはかなり)違っていた。・・・実体があるもの、触れなくても触れるよりもはるかにしっかりと存在を感じられる舞台がある、そういう舞台を作っていきたいと思った。
 今、ここに「ひとの身体と言葉」の「ある」ということを感じる舞台を作りたい。幻想や観念ではなく確かな実体を感じられるのは文学でもなく絵画でもなく音楽でもなく映画でもなく(どれも好きだが)舞台であると考えるからだ。



主宰者の演劇観はBlogにて公開中

現在、2013年2月28日から3月3日まで 「飢餓同盟(原作:安部公房)」上演に向けて準備中


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