主宰者 堀益和枝について

広島県出身
 大学卒業後、愛知県にて演劇活動を開始。(愛知県立高等学校教諭として就職したため)
 高等学校教諭として毎日教壇にあがり授業を行ったことは、演劇活動のひとつの原点ともなる。
生のステージに毎日立っていたことと同じであった。どのような語りかけが観客(生徒)を動かすか、 どのようなことに彼らは反応するか、毎日ひしひしとからだで感じ、しかも毎日実験できた。
 高等学校演劇部の顧問としても活動する。ここでは知的好奇心を生徒にあわせるとろくな作品にならない。 あきれてものも言えなくなるようなストーリーが「感動もの」としてウケる世界である。脚本のレベルは下げたくない。 だが、観客(高校生)を惹きつけたい。そのためにはどうするか? その闘いがずっと続いた。
 彼らは知性という意味では決して高いとは言い難いが、身体的感性は本当に鋭い。「知性が高くない」ほど身体感覚は鋭敏になると言っても良い。 深い思想や人間観察などでうならせられない分、彼らの身体に響く舞台を目指し、そのために役者の身体開拓に力を入れた。 要するに、脚本の内容は妥協しない「大人向けの話(=よく分からない、高校生曰く)」だが、「なんだか面白い」ものを目指した。

 主な上演作品
  四谷怪談外伝(鶴屋南北の「四谷怪談」より、お袖中心の話)
  おまえにも罪がある 作:安部公房
  ひかりごけ 作:武田泰淳
  マッチ売りの少女 作:別役実
  あの大鴉、さえも 作:竹内銃一郎

 竹内敏晴氏のからだとことばのワークショップを中心に様々なワークショップに参加する。
また、竹内氏の演出する舞台(公開レッスン)「あかままの花をうたうな」「八月の祝祭」に演技者として舞台に立つ。
2007年に上京し、東京にて演劇活動を開始。
2008年は主にTPT(シアター・プロジェクト・東京)でスタッフとして参加する。
2009年9月に「理水(原作:魯迅 翻訳:竹内好 上演台本:堀益和枝)」を上演する。
日本演出者協会 会員



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